1 開催日
令和6年8月19日(月)、20日(火)1組(船橋市・浦安市)
令和6年8月21日(水)、22日(木)2組(市川市・習志野市・八千代市)
2 会 場 浦安市立美浜中学校 [技術分野]1階 技術室、3階PC室
[家庭分野]2階 調理室、被服室
3 内 容
(1)技術分野
「D(2)双方向プログラミングについて(プログル技術)」
「A(2)材料と加工の技術(かんなの手入れ、下端定規の製作)」
「かんなを使った六角ペンスタンドの製作」
「合板DL・モジュール木工について及び設計と製作」
(2)家庭分野
「日常食の調理と材料に適した加熱調理に関する研修」
「衣服の材料と日常着の手入れ~繊維実験をとおして~」
「防災について及び防災に関する製作(防災リュック)」
1日目は中央伝達の内容のプログル技術について及びかんなの台直し、下端定規の製作に加え、六角ペンスタンドの製作を行った。プログル技術については、内容の確認をするとともに、過去にプログル技術の研修を受けていない先生方にとっても手を出しやすくなるよう説明を行った。かんなの台直しや下端定規の製作は、使用経験の少ない台直しかんなや角のみ盤等を使用し、先生方の経験値だけでなく、生徒が正しく工具を使える状態に保つという視点を得ることができた。かんなを使っての六角ペンスタンドの製作は、角度を付けて削る難しい加工だったが、先生方の技能向上に寄与したとともに、スライド丸のこやルータ等の機械加工の利便性に気付けた。
2日目は合板DL普及協会より3名の講師をお招きして研修を行った。caDIY3Dを使用した設計では、これまでにも3DCADソフトをいくつか使ってきている先生方からも非常に使いやすいとの声が上がった。合板ⅮL・モジュール木工キットKismでの製作では自分の設計図を見ながら切断・組み立てをする姿が見られ、規格材の強みを生かし、製作に時間をかけずに設計・評価・改善に重きを置く現行の学習指導要領をより理解することにつながった。時代とともに学習指導要領が変わっていく中で「教員側のマインドを変えていかなければならない。」という言葉が心に残った。
1日目の午前中は加熱調理に関する研修と調理実習を行った。赤身魚と白身魚や加熱時間の比較などにより、食材のおいしさを引き出す方法について考えられた。食材をよりおいしい状態に調理すると日々の食生活が豊かになるだけでなく、食材への感謝や敬いの心の醸成にもつながるのではないだろうか。午後は日本毛織株式会社の方々をお招きして、衣類の材料と日常着の手入れの研修を行った。繊維実験などを通して、繊維に関する詳細がわかり、より生徒に還元できる知識が身に付いたと思う。
2日目の午前中はコープみらい千葉県本部の方々をお招きし、防災についてお話いただいた。HUG(避難所運営ゲーム)では、矢継ぎ早に様々なことが起こり、情報をまとめたり、避難者を割り振ったりと避難所運営の大変さがわかった。現在の日本は線状降水帯による大雨や台風被害、大地震の発生確率の高まりなど、いつ何時災害が起こるとも限らない。災害時、避難所になりうる学校において、この研修の意義は高かったと思う。午後は防災リュックの製作を行い、ミシンの技能向上とともに、午前中の話も相まって非常時の備えについても考えられたのではないだろうか。