1 開催日 令和4年6月9日(木)
技術2組(市川市・習志野市・八千代市)
家庭1組(船橋市・浦安市)
令和4年6月10日(金)
技術1組(船橋市・浦安市)
家庭2組(市川市・習志野市・八千代市)
2 会 場 船橋市総合教育センター [技術分野]1階 技術科研修室
[家庭分野]3階 家庭科研修室
3 内 容
(1)技術分野 午 前 「機械製図入門・テクニカルイラストレーション」
午 後 「3DCAD 創(つくる)で設計」
(2)家庭分野 午 前 「和食文化の指導法」
午 後 「刺し子コースターの製作」
■技術
午前中に『機械製図入門・テクニカルイラストレーション』、午後に『3DCAD「創」で設計』を 行った。
機械製図入門では製図に関する基本的知識や製図用シャープペンシルと楕円定規の使用方法について学び、その後テクニカルイラストレーション(立体製図)で牛乳パックやボトル缶等の図を描いた。座学については専門用語や必要とされる知識も多く、難しい内容であったが、指導者が専門的な知識を理解している上で、中学生を指導するためには、重要な内容であったと考える。実習では、楕円定規の使い方に迷いがありながらも、完成した図を見て達成感を得られている受講生が多かった。
午後は3DCADソフト「創」を用いて簡単な本立てを設計しながら操作を学んだ。その後、受講生オリジナルの作品を設計したり、実際に授業で使用している材料から設計したりし、各班の代表者が発表・共有した。本ソフトはWindowsOSにしか対応しておらず、市によっては導入に制限があるが、CADの経験を積み、他のCADソフトに目を向けたり、指導に活かしたりしてほしいと思う。
反省点として、目標の欠如と外部講師との連携不足が考えられる。なぜこの研修・内容を行うのか。目的や流れをホワイトボードに書いておくなど、周知した上で行うべきであったと思う。また、昨今の受講生の若年者層や免許外指導者数が多くなっていることも踏まえた講演となるよう、講師と内容について相談する必要があった。
■家庭科
午前中に『和食文化の指導法』、午後に『刺し子コースターの製作』を行った。
和食文化の指導法では、食べ物や文化、環境について和食、貧困、食品ロスやSDGsと絡めた内容であった。様々な関連した知識に加え、VR給食室の紹介などICT機器を効果的に使用した講演で、日々の授業に生かせる内容が多かったのではないだろうか。終盤の和食器への盛り付け実習では、うつわに込められた思いや歴史、紋様など、何気なく日々使っているものに深い意味があることを知ることができた。
午後は日本に古くからある伝統手芸「刺し子」である。協力委員講師の先生方の完成見本に加え、作り方の手順のスライドや刺し子に関する紋様などの資料が潤沢に用意されており、ただ作るだけでなく、「刺」という技法の歴史から学べるよい研修であったと思う。
反省点として、目標の欠如と時間配分の調整が考えられる。なぜこの研修・内容を行うのか。目的や流れをホワイトボードに書いておくなど、周知した上で行うべきであったと思う。また、研修時間中に完結できる時間配分も必要であった。